薬師岳周辺
2004年5月1日〜3日
メンバー: 秋田・櫻井・上原

5月1日 晴れ
飛越トンネルの1kmほど手前から出発。快調なスタートと思いきや、トンネル上部で道を外し、1時間のロス。雪が現れてからはシール登行になる。飛越新道は細かなアップダウンが多い。寺地山付近では薬師岳と剱岳の勇姿に見とれる。櫻井がバテたために避難小屋の上部、2300m付近にテントを張る。
[コースタイム] 出発(7:55) 寺地山(13:00) テント設営(15:50)

剱岳を臨む 2300m付近を登る

5月2日 晴れ
クラストした斜面をクトーを着けて登る。左手には鍬崎山の端麗な姿を仰ぎつつ高度を上げる。北ノ俣岳への稜線には雪がないため北よりに進む。トラバース気味に進んで主稜線に到着。薬師岳、水晶岳、槍ヶ岳など、北アルプスの大パノラマを満喫した。

鍬崎山 槍ヶ岳

シールとクトーを外して滑降開始。薬師岳が近づいてくる。少し登り返して太郎平小屋、薬師峠へ。ここで再びシールを着けて薬師岳を目指す。今年は稜線の雪が少ない。

薬師岳へ向かって滑り込む 中央カール

避難小屋からは秋田、上原が中央カールへ滑り込み、櫻井が山頂へアタックする。中央カールは上部こそ傾斜はあるものの、中間部は快適である。150mほど滑ってから登り返す。

薬師沢右俣の滑降 薬師平上部を滑る

再び避難小屋に戻り、今度は薬師沢右俣を滑る。斜度、雪質ともに大満足。高度を下げないように右にトラバースして薬師平に出る。ここから薬師峠へ樹林帯を滑って薬師峠へ降りる。

薬師峠をめざして滑る 赤木平からの水晶岳

小休止の後、シールを着けて往路を戻る。
[コースタイム] 出発(6:15) 稜線(7:00) 薬師峠(8:30) 避難小屋(10:20) 中央カール(10:40) 薬師峠(11:50) 薬師沢左俣源頭部(14:20) ベース(15:20)


5月3日 霧雨のち曇り
前夜より天気は一変して霧雨と強風の夜明けを迎える。テントを撤収して下山開始。視界は30mほどしかない。先行トレースを追いながら避難小屋まで滑る。重荷と視界不良のせいで滑降を楽しむどころではない。アップダウンと立木に苦労しながら飛越新道を滑る。トンネル上部でスキーを外し、ぬかるんだ登山道を降りる。結果的にベースを下側に置いて正解だった。
[コースタイム] 出発(7:00) 寺地山(8:10) 飛越トンネル(10:00) 除雪終了点(10:20)

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