針ノ木岳
2001年5月4日〜5月5日
メンバー: 吉田・上原

5月4日 晴れ
スキーをかついで左岸の登山道を登る。大沢小屋付近で蓮華岳大沢右俣を見上げると、デブリで谷筋が埋まっている。翌日はここを滑るつもりだったが、早々とあきらめてしまう。ここからはシール登行とする。
しばらく登ると針ノ木雪渓上部が見渡せるが、一面デブリで埋め尽くされている。マヤクボ沢もデブリが多い。昨日の積雪だろうか、5センチほどの新雪の層ができている。マヤクボ沢では再びスキーをかつぐ。5年前に来た時には稜線までシール登行できたが、今日の雪質では断念した。


針ノ木雪渓より振り返る爺ヶ岳

ようやく針ノ木岳とスバリ岳の鞍部に到着。黒部湖を隔てて立山連峰が眼前に迫る。山頂は翌日に残して滑降開始。上部はそこそこに楽しめたものの、下部はターンするたびに新雪の層が崩れ落ちていい気がしない。振り返るとマヤクボ沢をズタズタにしていた。
針ノ木雪渓に合流すると雪質はさらに悪くなり、難行苦行の滑降となる。左岸には、登行時にはなかったデブリが出ておりひやりとした。堰堤の右側を巻き、滑降を終了するころにはすっかり疲れ切ってしまった。
[タイム] 扇沢(7:45) 大沢小屋(8:30) 稜線(13:00) 滑降開始(13:55) 扇沢(15:05)

5月5日 晴れ時々曇り
今日は雪質のいい時間帯に滑ろうと思い早立ちする。マヤクボ沢はアイゼンを着けて登る。中間部からは南寄りにルートを取る。山頂には着いたものの、後立山連峰、槍・穂高が雲の中で少々残念。しばらく撮影と昼食で過ごし、滑降に移る。山頂直下は足がビビッたので断念し、少し下部よりスタート。上部は快適にシュプールを刻む。下部は昨日自分で荒らした斜面を苦しみながら下りる。針ノ木雪渓は昨日以上に雪面が荒れ、デブリを避けながらの滑降となった。


針ノ木岳山頂からの剱・立山

[タイム] 扇沢(5:15) 大沢小屋(6:05) 針ノ木岳(10:15) 滑降開始(11:50) 扇沢(13:05)

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