御在所岳・藤内壁登攀
2004年9月18日〜19日
メンバー: 柴谷・村上・柳瀬・岩田
10月に行く予定の韓国・仁寿峰のトレーニングとして、藤内壁にスラブとクラックの練習に行って来ました。
早朝、湯ノ山温泉を出発し藤内小屋経由、兎の耳付近にテントを張る。
藤内壁はガスの中で何も見えないが、とりあえず中尾根バットレスまで行くことにする。
目標はカルフォルニアドリーミング。VI級〜10aの3Pだ。(その上は難し過ぎるのでやめとく。)
1P目(10a)、ガスの中、気持ちぬめっているフェースに取り付くが最初の核心がなかなか越えられない。
右の甘いカンテの中の小さな結晶に、中指の腹を押し当てて登ろうとするがうまいこといかない。
何度目かの挑戦でやっと体を上げることが出来た。
中尾根バットレス
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カリフォルニアドリーミング1P目フォローする柳瀬
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その上の核心も何度かトライするが登れないので、残念ながらここはカラビナを持ってしまってビレー点に着く。
ぬめって一手ごとにチョークバックに手を突っ込まなければならなかった。後続の3人も何度かぶら下がりながら、苦労して上がってきた。
2P目(VI級)、このままウインドサーファー(10b)を直上しようとしたが、今日のこの状態と岩田の技術ではアカンと判断してカリフォルニアドリーミングに行く。上部のバンドトラバースは、濡れたバンドに苦労してハンドトラバースしたが、後続の3人は鼻歌気分で立ってトラバースして来た。チキショウ!
3P目リードする岩田(1)
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3P目リードする岩田(2)
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3P目(10a)、前回は1回A0を使ってしまったので、今日はフリーで行こうと気合を入れる。
左のクラックを利用して直上し、今日はフリーでどうにか核心を越えることが出来た!
スラブを右のビレー点を目指すが、ボルトの間隔がチョッと遠く怖い。でもそんなに難しくなくビレー点に着く。
後続の3人を引っ張り上げていたら、とうとう雨が降ってきた。大急ぎで懸垂下降して取り付きに戻る。
その後も雨は降り続くので今日はあきらめてテントに戻る。
3P目フォローする村上
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4P目 村上レイバック
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P4 柳瀬レイバック
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P4上部リードする村上
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P4上部リードする柳瀬
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P4 柴谷 レイバック
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雲湧くP4
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翌朝はどうにか雨が止んでいたので前尾根に行くことにする。P7の岩は濡れているのでP6まで歩いて岩に取り付く。P4はすべり台を村上と柳瀬がリード、なかなか快適なレイバックとクラックを2P登り、続いてその横の北谷側のクラックルート(5.9)レイバックの練習をする。
P3、Bスラブのクラックルート(V)を登り今日はここで終了。前壁ルンゼを下降し裏道登山道を下山する。
今回は天気がもうひとつでしたが、仁寿峰への良いトレーニングになりました。中尾根バットレスで結構、苦しんだから仁寿峰の大スラブはルンルンで登れるでしょう。そうやったら良いのですが・・・?
前尾根P4リードする村上
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前尾根P4リードする柳瀬
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