仙丈ヶ岳〜伊那荒倉岳〜三峰岳〜塩見岳〜三伏峠

日時: 2013年8月11日〜14日
メンバー: 前田、阿麻橘、吉田、斉藤、土屋、田中

8月11日(日) 天気 午前: 晴天 午後: 時折ガス 夕方: 時折雷鳴、降雨ナシ
道中、尾嶋隊と合流。和さんをピックアップし、全員集合。戸台に向かう。
2時ごろに戸台駐車場に到着。満天の星空が美しく、明日からの天気は期待できそう。
車にて仮眠をとり、5時半のバスにて北沢峠へ。北沢峠には6時20分に到着。
今夜のテント場(高望池)の水場が枯れている可能性があり、それぞれ各人が共装の水2L以上持参する。
前田リーダーより班分けのお知らせ。歩くスピードを鑑みて2チームに分割するとのこと。

阿麻橘チーム(ウサギさんチーム): 阿麻橘、吉田、田中
前田チーム(カメさんチーム): 前田、斉藤、土屋

7:05 出発
出発してすぐに田中がお腹を壊す。2回ほど休憩を入れてもらい、無事復活。心配をおかけし、すみませんでした。田中はよく山で腹痛を起こすので、本人は慣れっこです。歩き易い樹林帯を通り、5合目の分岐で小仙丈ヶ岳方面へ向かう。

10:20 小仙丈ヶ岳(2855m)阿麻橘チーム到着
展望もよく、広い場所なので、ここで前田チームを待つことにする。
が、中々到着しない。和さんと田中は完全に休憩モード。阿麻橘さんは様子を見に、少し登山道を戻りに行かれる。登山者に聞いたところ、ちゃんと前田チームらしき登山者を見たとのこと。もうしばし、待つ。
携帯の電源を入れてみると、ドコモが入った。この先の水場が枯れていないか気になっていたので、両俣小屋に確認をする。雨がずっと降っていないので、枯れている可能性が高いとのこと。水が心配になる。
11:35 前田チーム、到着。休憩後、再出発。
13:00 仙丈ヶ岳(3032m)到着
ガスが徐々に発生してきたことと、少し時間が遅れていることもあり、仙丈小屋でのビールゲットは諦め、先に進む。うさぎチーム、落胆。前田チームとは次はテント場の高望池で落ち合うことに。
多くの登山者は仙丈ヶ岳でピストンするらしく、ここからの仙塩尾根は大変静かな縦走路となる。
13:50 大仙丈ヶ岳(2975m)阿麻橘チーム到着
少々歩きにくい岩道を縦走していく。ここから1時間ほどすると、樹林帯に入り完全に後ろの前田チームが見えなくなってしまった。雷雲が発生しはじめ、甲斐駒方向から雷鳴が時折届いてくる。少し急いで歩くが、3人とも後ろのチームが気になって仕方がない。
途中、猟師のような風貌の登山者(通称「マタギさん」)に会う。高望池の水場について確認すると、水は枯れていないとのこと。良かった。
16:24 伊那荒倉岳(2517.2m)阿麻橘チーム到着
標識が錆びて2つに割れている。展望もなく地味な山頂。
16:28 高望池 阿麻橘チーム到着
荷物を置いて、早速水場へ向かう。長野県側に50mほど下るとチョロチョロとした水が流れていた。あまり衛生的ではなさそうなので、煮沸して使用することに。夕飯の煮炊き用に数リットルほど運んだ。
17:00 前田チーム到着。テントを張り、夕飯の準備。メニューはピラフとワンタンスープ。食事内容はもちろん、調味料の充実具合が素晴らしい! 土屋さん、食担ありがとうございます!
高望池付近はブヨやアブが異常に多い。斉藤さんは半袖で横になってお休み中。全身刺されないか、少々心配。冷えてきたので、早々に就寝。雨も降らずに天気がもったので良かった。

8月12日(月) 天気 終日晴天
4:00 起床
本日は比較的行程が短く、早めに熊ノ平につけると予測。阿麻橘チームは状況次第では間ノ岳へピストンすることも検討。
6:00 出発
本日も2斑に別れて行動。三峰岳で落合うことにする。
6:30 独標(2499m)阿麻橘チーム到着
素晴らしい晴天。北アルプスまで見渡せる展望の良い場所。10分ほど休憩を取る。
7:36 野呂川越 阿麻橘チーム到着
高望池の水場が枯れていた場合、野呂川越の分岐を両俣小屋へ往復1時間半かけて水汲みに行く予定であったが、結構距離があり、高望池の水が枯れてなくて良かったと話す。
野呂川越から三峰岳まではゆるやかに登りが続く。樹林帯から灌木帯に抜け、三峰岳を目指す。
11:10 三峰岳手前(2950m) 阿麻橘チーム到着
とてもいいペースで到着。ここで前田チームを待つ。三峰岳と間ノ岳の予想往復時間は1時間半。行けなくはないが、まあ大休憩にしようということになり、ゆっくり休む。人も数人しか通らず、景色も良いので休憩を楽しんだ。ただ、天気が良すぎて日差しが強く、喉が非常に乾く。
ここからは本日の設営地、熊ノ平小屋も見える。「あそこにはビールがあるぞー」と3人で盛り上がる。
12:10 前田チームと合流。三峰岳山頂へ
12:30 三峰岳(2999m)到着
14:50 熊ノ平小屋 阿麻橘チーム到着
大学生の山岳部チームが大きなテントを張っていた。とても元気がいいチーム。明日は塩見岳を目指すとのこと。同じルートを進むのだろう。私たちもテントを張る場所をまずは確保し、水を補給。エアライズを設置し、前田チームを待つ。
15:20 熊ノ平小屋 前田チーム到着
まずは乾杯を上げる。明日は合宿1番の長丁場。ルートの確認と、目的地の三伏峠に着かない場合の対策について話し合う。明日は起床を2時にして、4時には出発することに。早々に就寝する。

8月13日(火) 天気 終日晴天
4:11 熊ノ平小屋出発
まだ暗闇の中をヘッデン歩行にて進む。眠気もあるので、うさぎさんチームもしばらくゆっくり歩行。
4:53 安倍荒倉岳(2692.6m)阿麻橘チーム到着
登山道を30秒ほど外れた場所に山頂の標識を発見。標識のみであり、他に何もない。しばらく樹林帯を歩き、小休止。前田チームが追いつき、しばし歓談。
7:30 北荒川岳(2697.6m) 阿麻橘チーム到着
塩見岳の展望が非常に良い。遠くには富士山の雄姿も見えた。
少し歩くと「キャンプ場跡」があり、ここで大休憩。前田チームが追いつく。ここからは塩見岳に向けて登りが続く。ガレ場が続くので慎重に歩を進めた。北俣岳分岐にて前田チームを待つ。昨日、三峰岳での直射日光で干乾びてしまった阿麻橘さん、隊旗をほっかむりし、本日は完全防備でご休憩。10:55 塩見岳東峰(3052m) 阿麻橘チーム到着 11:10 前田チーム到着
11:22 塩見岳西峰(3046.9m)
非常に調子の良いコースタイム。三伏峠までこのまま行けるだろう。早く出発して良かったと話し合う。西峰から天狗岩まではガラ場続き、地図にも「危」の文字。ここからも慎重に進む。
天狗岩を越えると、塩見小屋が見えた。阿麻橘チーム、12:26に到着。
14:23 本谷山(2657.9m) 阿麻橘チーム到着
15:25 三伏峠小屋 阿麻橘チーム到着
3日目、無事に終了。テントを張り終え、「まずはビールやろ」と、和さんの神のようなお言葉により、3人でお先に乾杯!!!前田チームの皆様ごめんなさい!先に水汲んどくから許してください。
水場は小屋から歩いて15分ほどの場所にある。少しほろ酔いで水汲みに。水場には「クマ出没注意」のポスター。水タンク横のラジオがずっとかかっていたのはクマ避けか?
16:42 前田チーム到着し、全員集合。まずは長丁場の無事を喜び合う。
夕食時、少し雲行きが怪しくなる。夜のうちに降るかと思ったが、何とか持ち越す。

8月14日(水) 天気 晴れ時々曇り
6:08 出発
鳥倉登山口に向けて出発。最終日なので足取りも軽い。ゆるやかな尾根道を少し早めに歩いていく。7:37 鳥倉登山口 阿麻橘チーム到着 8:22 前田チーム到着
越路の駐車場まで4kmほどの舗装道を歩いて下る。
ここで飯窪さんの車を回収し、戸台に向かう。戸台で斉藤さんの車を回収。
3人ずつに便乗し、温泉に立ち寄り、大阪へ。
天気にも恵まれ、あっという間の楽しい4日間でした。

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