奥穂高岳南稜

日時: 9月13日~15日
メンバー: 岩田、吉田和、村上、岩田真、佐土原、メイ

9月12日
23:00大阪駅中央郵便局南側に集合。岩田会長夫妻の車に乗り、出発。
駐車場はかなりの車の数。朝、バス乗車、上高地に到着。それぞれ準備をし、登山開始。
快晴の中、奥穂を見上げて、あそこを登るのかな? あのライン? と話しながら楽しく登り、テント場をめざす。
11:00ごろ岳沢テント場到着。テント場はどこもテントがたっている。今日夕方に合流する前田さんパーティの場所もあわせて確保するため、それなりの空間が必要。しばらく行ったり来たりして、なんとか立てられそうなスペースを見つけ、ちゃきちゃき立てる。
テントを張り、休憩。和さんにナナカマドを教えて頂く。快晴で夏山の緑の中に、ナナカマドの赤が目立っている。
休憩を終え、アイゼン等持ち明日のルート取り付きの下見へ行く。
雪渓が始まり、軽アイゼンを取り付ける。徐々に、あれ?怖い?... 4本爪アイゼンを持って行ったことを後悔。刺さらないような気がする。先輩方は余裕の表情。
取り付き周辺は大きいシュルンドが開いているため、30m程手前の右岸側から取り付くこととする。目印を残し、テント場まで引き返す。
夕食を食べ、前田さんパーティ合流。飲んで、7時前に就寝。

9月13日
朝食を食べ、テント場を出発。5時ごろ取り付き着。
取り付きには先行パーティが10 名ほど。1P目、右側の草付薮を抜けて、チムニー状の岩場から登攀開始する。
岩田会長-メイ、和さん-佐土さん、村上さん-ヤナピーさんの3組に分かれて、ロープを結ぶ。
先行パーティが多いためしばらく待つが、そうこうしている内あっという間に登り始める。
岩場もしっかり足を置けて、草も多くなんでも掴んで登って行く。ぐんぐん速いペースで登る。
落石に気をつける。天気は最高で、振り返ると登ってきた雪渓とその後ろに岳沢ヒュッテ方面。太陽もすっかり登って、日がしっかり当たるようになると暑い。
トリコニーI,II,IIIを登り、記念撮影。西穂方面から奥穂、前穂、明神まで大パノラマ。
天気が良くて最高。
どこかから声が聞こえる..? 縦走中の前田さんパーティがこちらを呼ぶ声! 最初はなんだか良く分からなかったが、よく耳を澄ますと、「岩田さ~ん!!」と聞こえる。
巨大岩の隙間をよじ上る(ような写真が撮れる)、ナイフリッジなど高度感を楽しむ。



コンテ、ショートロープなど、ロープワークを確認し、慣れが必要だと教えていただく。
11:00南稜の頭に到着し、一安心&一息。奥穂へ行くかどうか? 少し話し合い、ピークを踏みに行く。
奥穂頂上はものすごい人。撮影だけでかなりの行列。撮影をすませ、涸沢方面を見下ろす。
ガスってきた。良い時間なので引き返す。偶然前田さんパーティと遭遇! 山は広くて狭い。
紀美子平で前穂の手前まで来たものの、時間がなく、残念だが今回はお預け。
重太郎新道の下り、岩田会長、和さんと下る。
先行していた村上さん、佐土さん、ヤナピーさんのザックを発見。さらに先のほうからヤナピーさんの声。ザックを背負い向かう。
滑落者を発見し、村上さんがロープで降り、登山道まで引き上げたという。要救の男性は記憶が曖昧でふらついているが、歩けるのでロープで確保してテント場までおろす。
下山中、偶然にも山岳救助隊の男性2名が後ろから追いつき、テント場での相方さんへの確認等を行っていただく。救助隊員の厳しい表情と言葉が印象深い。
翌日は下山だけなので、ゆっくりご飯を食べ、コーヒーやお酒を飲んで宴会。

9月14日
昨日のけが人と相方さんパーティと相談し、ロープで確保しながら一緒に下山することに。
普通であれば時間もかからないような場所でも、怪我を追った人を介助しながら下山するのは大変だ。交替で荷物を持ち、怪我人の前に立ち、道を誘導する。ちょっとした気遣いや、怪我をしている人の目線で考えて動く事の難しさを知る。
13:00上高地到着。平湯温泉入浴後、帰阪。

[コースタイム]
9月13日 上高地~岳沢テント場~取付き偵察
9月14日 テント場(04:30)~取付き(05:00)~南陵の頭(11:10)~奥穂高岳
(11:30)~ 紀美子平(13:45)~岳沢テント場(17:00)
9月15日 テント場(9:00)~上高地(13:00)

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