2012年7月25日〜26日
メンバー:岩田・ヤナピー
シュワルツゼーの小さな礼拝堂に、登山の安全をお祈りして出発する
ベースとなるヘルンリヒュッテ(3260m)
ヒュッテは昔、右側の建物(左側はホテル)に泊まったが現在は左側が小屋になっている ようだ。
チェックインは15時なので明日の偵察に行くことにする。取付きから30分ぐらい上がった岩場が始まる所まで行きケルンを積んで引き返すが傾斜の緩い所には踏み跡が至る所にあり、明日は苦労するなと思った。
ヒュッテに戻りチェックイン。我々だけパスポートを預けさされる。
(ユーロ圏内から来た人は預けなくても良いみたいだ) 小屋は登山者で満員状態。明日は何人が山頂を目指すのであろうか? その内日本人は7〜8人居り、みなさんガイド登山であった。19時から食事、21時に毛布を被る。
7月26日 晴れ
ヒュッテ(04:10)〜ソルヴェイヒュッテ(09:00)〜4200m地点(10:20)〜 ソルヴェイヒュッテ(11:30〜11:50)〜ヘルンリヒュッテ(18:00〜18:40) 〜シュヴァルツゼー(20:30〜20:45)〜ツエルマット(23:15)
深夜3時に起床しハーネスを着けて食堂へ行く、朝食は3時30分からでパン・チーズ・コーヒーを腹いっぱい流し込む。小屋からは3時50分以降でないと出発出来ないルールになっているのでガイド達は入口で順番待ちである。時間になると一斉に取付きを目指して走るように飛び出して行く。
固定ロープがある岩場からヘッドランプを点けて登攀開始する
圧倒され、我々はラストから5〜6番目で岩場に取付く。しばらくは先行パーテイの後をくっついて行ったが、ちょっと目を離したら離れてしまう。小さな踏み跡の迷いが何度もあり、その間に先行パーテイは居なくなってしまい、後続のパーテイにも抜かされてしまった。東壁側にトラバースするはっきりとした踏み跡があるので進むと、行けないこともないけど簡単ではなく、踏み跡もあるようでないようでというような岩場になり(こういうことが何度もある)、これで大きく時間をロス、道迷いだけで1〜2時間余分に掛かってし まった。反省! 明るくなって来てルートも分かり易くなってきたので先を急ぐ。ガイドレスのドイツ人パーテイと右や左やと言いながら登る。 上部ツルム、左上にソルヴェイヒュッテがある
モズレイスラブは容易(3級)であるがやや本格的な登攀、ランニングを取りながら登るとソルヴェイヒュッテに着く。ホッと一息付ける場所であるがゆっくりしている場合ではない、アイゼンをつけて左手の壁を登る。しかし登頂を終えたパーテイがどんどん降りて来て、FIXロープの箇所で鉢合わせ、日仏友好協定?で譲っていたら一歩も登れないので強引に登るも下山パーテイは多く登攀スピードは遅くなる一方である。すれ違うガイドは降りるように勧める。時間は10時20分、頂上までは後2時間ぐらいか・・・?
上部のFIXロープで下山を決める
ソルヴェイヒュッテ上の下降
ソルヴェイヒュッテに着くと、3人のフランス人が器具の修理に来ており、ヘリがやって来たかなと思ったら、3人同時にピックアップされてあっという間に飛んで行った。羨ましい限りである。
ソルヴェイヒュッテとその内部 ソーラーパネルが設置されている
ヘルンリヒュッテが見えて来た 下降して来たルートを振り返るも?
中央がヘルンリヒュッテ
取付きの岩場を下りて、ロープを解くと一度に緊張がほぐれ、疲れと疲労と過労が岩田はドッと出てきたが、ヤナピーは元気であった・・・。
まだあります。
ヒュッテに着いてパスポートを受け取ると、ヤナピーは「ツエルマットまで降りよう」と言う。岩田はヒュッテで泊まりたかったが逆らえない。ワインを飲んでいる登山者を横目に見て歩き出す。シュヴァルツゼーではホテルの灯りだけが点いてロープウェイは止まっている。宿泊者は美味しい料理を食べているんやろうなあと想像しながら、ツエルマットへのハイキング道を降りる。
昼間であれば高山植物で楽しい道も、今はひざ痛でひょこひょこ歩くしかない。途中の村を通過する頃には陽もとっぷり落ちてヘッドランプを出す。
やっとツエルマットの町に着いたが、店はみんな閉まっておりビールも飲めない。最後の気力を振り絞ってアパートに着いたのは23時15分、本日の下降標高差は4200m―1600m=2600mでした。