焼岳
2004年3月19日
メンバー: 岩田・秋田・中尾・柳瀬・櫻井

天候: 晴れ

18日22時大阪駅出発、岩田さんのセレナで一路信州へ。釜トンネル付近に19日4時頃到着。駐車スペースがあまりなく、結局、釜トンネルから坂巻温泉側に1キロ程下りたトンネル脇の側道のスペースに止めた。朝の清冽な空気の中出発、釜トンネルを徒歩で歩き、トンネル出口から梓川の川原に下り、渡渉する。下堀沢の出合が近づくにつれ、穂高の峰峯が顔を出す。下堀沢の出合から右岸の尾根に取り付き、急登を終えると、白樺の広い気持ちの良い尾根になる。ここからはスキーを履く。スキーを履いて歩き始めると、久しぶりに山スキーに来た実感が湧いて、楽しい気分になる。尾根を進むにつれて、穂高や目指す焼岳のパノラマが広がり始め、さらに気分は高揚する。




地形図を見ながら、進路を効率よく取り、りんどう平から、下堀沢上部に吸い込まれるように入るあたりで、焼岳の勇姿が眼前に迫る。ここで、岩田会長、秋田さんに、弱層テストの仕方を教えて頂く。シールを効かせ一気に北峰・南峰のコルへ。



日本の山にも、いろいろな景色があるが、3月の北アルプスの一角、標高約2350mのこのコルは、少し欧州アルプスを彷彿とさせる景観があった。




アイゼンに履き替え、北峰を目指すが、行く手を噴煙が阻み、またルートも判然とせず、すぐにコルへ戻る。さあ、いよいよ待望の滑降開始、上部は、湿雪の層が数センチ乗っかっていて、ターンが難しい。岩田会長、秋田さんは、それでも、綺麗にターンを決めている。さすがです。



少し雪質がましになり、皆さん思い思いのシュプールを刻み始めたのも束の間、りんどう平に下りる手前あたりから、雪質は最悪のもなか状に。それでも、岩田会長はジャンプターンを繰り返し、滑降。さすが。私は何度も足をとられ転んだ。下堀沢下部はデブリがありそうとのことで、沢筋を滑降路にはとらず、往路を忠実に引き返し、駐車場に帰った。

雪質の難しさはあったものの、天気は良く、山そのものは美しく、なかなか良い山行だった。

[コースタイム] 釜トンネル手前駐車スペース(6:35) 梓川渡渉地点(7:30) 下堀沢右岸尾根取り付き地点(8:30) りんどう平(10:40) 北峰・南峰のコル(12:10) 滑降開始(13:00) 梓川渡渉地点14:40) 釜トンネル手前駐車スペース(15:40)

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