南紀・小口川 滝本北谷 遡行
2004年9月19日
メンバー: 秋田、河嶋、谷岡、田中、松村、照代

[コースタイム]
廃校跡(07:55)〜林道〜入渓・15m滝(08:20)〜越前谷出合(09:50)〜取水入口跡(10:20)遡行終了下降開始〜入渓地点(13:05)〜廃校跡(13:20)

前泊のテン場を探すが適当な場所が見つからず、住民の方から了解を得て廃校となった小学校のグラウンドにテントを張った。テントの横での宴会では買出しで仕入れた海の幸をたらふく食って、テントと車に別れて就寝。しかし夜中から雨が降り出し夜明け前には土砂降りになっていた。テント組は浸水直前、グラウンドも湿原状態になっていた。テント撤収時には雨が止み、時々晴れ間も出始めているので行ける所まで行こうということで8時前に出発。この天候なら遡行終了点まで行けると確信したのだが・・


廃校跡出発

舗装された林道を歩いて大きな釜を持つ15m程の滝から入渓し、いきなり巻き上がる。昨日の雨にもかかわらずそれほど増水しているようには見えない。へつりやボルダリングを交えながら越前谷出合奥の岩壁に囲まれた部屋滝20mにぶつかる。マイナスイオンを浴びながら暫し滝観賞した後、出合まで戻って越前谷の猿手滝を左に見ながら急斜面の巻き道を辿る。



入渓地点の15m滝


小滝を登る


部屋滝20m


部屋滝落口より


部屋滝上部のナメ

部屋滝から上部はナメの連続。釜を持つナメ滝をロープを出して左岸を登るころにはまた雨が降り出してきた。これがまた本格的な雨で、上部の美しいナメも怒涛の流れに変貌するであろうと予測?して、またエスケープルートとなる登山道が沢筋近傍に無いことから遡行中止としてそのまま沢を下降することにした。


猿手滝上部


猿手滝下部



ナメ滝を登る1


ナメ滝を登る2


2段ナメ滝


2段ナメ滝上部


ナメ滝を登る3


ナメ滝を登る4


ナメにて1


ナメにて2


瀞場で遊ぶ1


瀞場で遊ぶ2


瀞場で遊ぶ3


瀞場で遊ぶ4


瀞場で遊ぶ5

下降すると決めると途端に雨が小降りになる。しかしそんなもんだよね〜。下降するにも時 間があるのでロープを出して登ったナメ滝で田中君に懸垂下降を簡単に教える。全員下降後ロープが絡まり回収が上手くいかず登り返えすという悪い見本のような回収の仕方だった。このナメ滝上部から滑り台のようにして滝壷に飛び込むと意外と水温が高いらしく寒くは無い。風邪気味でバランスが悪くなっておりしょっちゅうこけていたが以外と元気だ。晴れ間が出たり雨が降ったり変な天候の中、長いへつりをしたり瀞場で泳いだりと遊びながら下降するのは楽しい。が、本格的な降渓にはやはり一線おいてしまう。
田中君はさすがヨットで鍛えた筋力とバランス感覚でへつりにおいても登りにおいても十分余裕が感じられ感心した。「海の男」だから泳ぎも余裕で経験を積めば名沢クライマーになるだろう。フリークライミングでもロープワークを覚えたらすぐに上達しそうだ。
最後の入渓地点の釜では水泳大会となり、風邪気味なのにまた滝の下部から滝壷に飛び込んだりしてはしゃいでしまった。林道を歩く頃にはまた土砂降りの雨となり遡行を続けていなくて良かったと完全にあきらめがついた。

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