大山 甲川源流遡行

日時: 2014年9月14日~15日
メンバー: 大屋、堀内

9月14日 5:45 起床。
テントが濡れている。雨が降っていたらしい。空は曇っている。朝食を食べて、甲川へ。
7:00 ホトトギス橋に到着。橋の横に駐車場があり、そこで着替えて用意する。橋の上から入渓地点を探すが、ブッシュで降り口がわからない。橋の下にはしごがあり、そこから下りる。
下もブッシュだ。こんなところか?と思いながら、堰堤を越す。大屋さんに、「上の橋、ホトトギス橋って書いてたよね」。と聞いてみる。「ホトトギス橋・・・。下りる橋はうぐいす橋よ」「そうやね・・・」
無駄な時間と体力をつかってしまった。車に乗り込みうぐいす橋へここから車で10分程。
8:00うぐいす橋到着。橋の横から入渓できる。
8:10 入渓。冷たい!今季で一番冷たい! 足をつけるだけでも冷たさを感じる。気温も15℃程。
雨が降ってきた。最初は小雨だったが、本降り模様。どうしよう。天気は晴れの予報。少し待機して雨が小雨になったところで、遡行再開。最初の滝は寒さで泳ぐ気にならず。残置のロープを使って巻き3連の釜へ。一つ目の滝は右側に倒木がありこれを使い滝の上に。二つ目の滝は、左岸に残置ロープがあり、これを使い、トラバースして滝上に立つ。最後の滝は右岸から簡単に登れる。ここをすぎると右岸に大きな滝が現れる。ここから下の廊下だ。進んでいくと、釜の奥に斜瀑がある。行けるのか?偵察で空身で泳いでいき岩に取り付き上部の残置ハーケンにスリングをつけて滝を登りきる。なんとか行けそうである。もう一度戻り、荷物を持っていく。大屋さんそのあとにくるが、流れに押し戻される。ロープを投げて、
突破。この先は釜を横切り、右岸の岩を登りるがいやらしい。このあと右岸の残置ハーケンを使い3m程アブミで登り、トラバースして懸垂で下りる。下の廊下が終わり、平凡な河原を歩いていると、釣り人が3人居た。話しかけると、「この先の中の滝はハーケン打たな登れんで、その上の中の廊下は簡単やけど」のこと。
先を進んでいくと大きな岩が積み重なった滝が出てくる。この滝を登ると中の滝に出る。右岸の草付を登っていくが、途中の岩が滑りいやらしい。ハーケン1本を打って登っていく。途中、残置ハーケンがあるので、それをかりる。中の滝が終わると少し平凡な河原が続き、そのあと中の廊下が出てくる。
中の廊下は短く、記憶にあるのが、右岸をへつりぎみに上がっていくところが、少し楽しかった。
中の廊下を抜けると、谷が少しひらけてくる。
15:30二股が現れる。左岸側に広いテンバがあり、そこでツェルトを張ることに、たき火の用意をして、乾杯。雨でたき火のつきが悪い。何とか火が大きくなり、たき火でぬくもる。夕食を食べて、就寝。

9月15日 6:00起床
今日は、上の廊下をこえたところから、上部の林道にあがろうということで、朝食を食べ、支度をして、8:00出発。寒い。水も冷たい。
すぐに上の廊下が始まる。15m先くらいに滝が見える。右岸は壁、釜の左岸側が手前からは隠れて見えないので、左岸側を空身で泳いでいくが、曲がり角の手前で、水流に押し戻される。
次に、右岸側を泳ぎ釜の左岸側が見える位置にある岩にのりあがる。ここから釜を横切り左岸のスラブを登っていくのを考えるが、スラブに残置がなければとても登れそうにない。ここからは見えない。
ここでどうしようか考えていると左岸の壁に残置ハーケンが連続して打たれているのを見つける。
ここがアブミトラバースのところかと、一度もとに戻り、アブミトラバースで、ぬけていく。途中曲がっているハーケンもあったが、落ちても下は水なので、確認だけして、ゆっくりのりこみ、ぬけていく。滝の左岸側のテラスにたどりつき、支点を作り、大屋さんには、下を泳いできてもらう。大屋さんが、スラブを登ってきたところで、少し休憩。その先には、大きな釜があり、滝の右岸側に残置ロープが垂れている。
ロープをつけて、残置ロープのあるところまで泳いでいき、アブミと残置ロープを使い登っていく。
上部で、また、残置ロープを使い、滝の左岸側へ乗り移る。次に、大屋さんが泳いでくる。
登ってくる最初のところがえぐれているので、アブミをつけるが、水面からあがるのに時間がかかり、体力を消耗している。上まであがってきたが、寒さで反応が遅い、上部のあぶみにぶらさがり、動けないようだ。寒さで左岸側に乗り移る体力も奪われているようなので、ここで、引き返すことに、大屋さんに泳いで戻ってもらう、テラスにあがるところが滑り上がれないようなので、滝口の浅瀬で待ってもらい。引き返す。
泳いで、テラスに戻り、大屋さんを引き上げる。かなり寒いようだ。温かい飲み物と食べ物を食べてもらい。体温が戻るまで休憩する。30分程で、唇の震えが取れてきたので、戻ることに。
下の岩棚までロアーダウンで下りてもらい。下流の岸まで泳いでもらうことに。ちょうど下りているところで
別のパーティが、アブミトラバースで登ってきていた。大屋さんのあとを泳いで、下流の岸に着く。下流にはビレーしている人が居て「寒いですね」と。そのわりには、その人は薄着であった。ここからテンバまで戻り。休憩をする。(12:30頃)もう大屋さんも体温が戻って大丈夫なようだ。ここから、林道にあがる。小径があるので、それを登っていく。すぐに林道に到着。ここから、車までもどるのだが遠かった。途中、人が通らなくて、草に覆われた道を通りながら、15:00頃なんとか車道へ。まだここからも車まではだいぶある。途中、大屋さんに荷物を預けて、空身で車まで行き車を取ってくる。16:00頃車に乗り込み温泉へ。いつもの岸本温泉でお風呂に入り、ご飯を食べる。今回は、上の廊下突破あと一歩だったが、大屋さんとリベンジを誓い帰阪の途へ。

[コースタイム] 神崎川林道ゲート(6:30) 取水堰堤(7:15) 下谷尻谷出合(10:20) コリカキ場(12:50) 神崎川(13:50) 取水堰堤(17:15) 林道ゲート(18:00)

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