2004年合同救助研修会

実施日 2004年6月20日
実施場所 六甲川西谷
参加者 あすなろ山岳会 宮村・加藤・西本・瀬戸
青穂クラブ 石田・西村
関西蛍雪山岳会 岩田・飯窪・中尾・川辺・石塚・谷岡・柳瀬・河嶋・河原・松村夫妻・橋本夫妻(OB)

実施内容   
1. ザック・ストック・銀マットを利用した事故者の担ぎ方。
2. 事故者をザックで担いでの懸垂下降。




3. 事故者をザックで担いでのロープ下降。(上部でコントロール。)



4. 事故者をかかえてのロープ下降。(上部でコントロール。)
  救助者が、寝た状態の事故者を両手でかかえる。



5. 事故者と並んでの懸垂下降。
  事故者は腕が負傷し、足は使える状態の比較的軽症のケース。



1〜5については、事故者と救助者が固定式(デイジーチェーン)か流動式(テープ)の振り分けシステムを使う。
6. 斜張システム(滝にロープを張って、滑車を使って下降する。)
メインロープを滝上から下に張り、滑車をセットし上と下から補助ロープで引っ張りながら降ろす。
ロープの張り方は(1)メインロープのみを使った3分の1システム、(2)メイン以外に別のロープを使用した3分の1システムの2種類の方法を練習。
(1)の方法はシンプルで時間が早い。
(2)の方法はやや複雑であるが、メインロープを緩めたり等、調節が可能である。




毎年恒例の3団体合同救助研修会を今年は沢登り中での救助を想定して実施した。
場所を探したが、近場でそれなりにスケールがあるということで、六甲川西谷を選ぶ。
六甲ケーブル下駅に9時集合。100メートル程車道を歩いて沢に降り、弁天滝まで沢を遡行する。
弁天滝(約15メートル)上にて自己紹介の後、3班に別れて滝の下降訓練をする。
まず救助者が事故者をザックで担ぎ懸垂下降する練習をする。岩田が参加した3班では滝の傾斜が変わるので、事故者と救助者を振り分けるデイジイチェーンの長さを決めるのが難しかった。
この方法は交代で何度も練習し、女性同士または女性が男性を担ぐ練習もやってもらった。
今まで女性は事故者役になることが多かったが、これからは女性も積極的に救助者役をやってもらう。
午後からは懸垂ではなく、上からロープを確保しながら事故者を救助者がかかえながら降りる方法や、担いで降りる練習をする。
最後に張り込みの練習ということで、弁天滝下の釜がある滑滝に移動し、滝上と下にロープを張り二人づつロープウェイのごとく降りる練習をする。
メインロープの張り方については,ロープを1本のみ利用する方法と、ロープを2本使う方法をやる。
もっと他の方法を練習したかったが、時間の関係でこれまで。
次回はもっと他の方法を練習したいと思います。
最後になりましたが、あすなろ山岳会、青穂クラブのメンバーの方にお礼を申し上げます。

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