源次郎尾根
2004年8月13日〜14日
メンバー: 秋田・柴谷・川辺

8月13日 晴
3時起床で出発、剱沢雪渓には土砂が堆積しており、こんな姿は初めて。源次郎尾根に取付くと木登りが続くが、ふと気づくと草付混じりの岩壁を進んでいる。尾根筋を外して南側にルートを外したようだ。天気が崩れて濡れるとやばそうだが、天気が良いのでフリクションは効いており、CLは前向きにドンドン登って行く。

平蔵谷 源次郎尾根 その1

2峰からの懸垂は正味30mあり、もしザイル1本なら4名では苦しかったであろう。予定を1時間オーバーして剱岳に到着。こま草の面々が山頂で待っており、矢野ダンナとはここでお別れ。4名で三ノ窓に向かうが、八峰の頭に向かう途中でルートを間違ったり、目付係が役に立たず。

源次郎尾根 その2 小窓尾根よりチンネ

途中本峰へ向かう関東3名とすれ違い、A隊をチンネ頂上に見ながら池ノ谷ガリーを下って三ノ窓に至る。小窓尾根へバンドを上がって、さあここからは未知の領域。その先は突然柔らかい山相となり、小窓の頭の東斜面をトラバース気味に下る。今回ルートの最難関と言われていた上部雪渓のトラバースも難なく通過、小窓に着く頃にはガスが出てきた。小窓雪渓を数百m下り、右岸に大きな滝を見る地点で、左岸に続く池ノ平へのトラバース道に入る。

チンネ残照 チングルマ

夕日がチンネを照らす頃、池ノ平小屋に到着、14時間行動でした。池ノ平小屋で会う予定だった関東の富永氏は都合で11日には下山していたが、テントだけは準備して頂いており、また特別に五右衛門風呂を拝借し、降って来るような満天の星空のもと、1日の汗を流せたのは超気持ちイイでした。
[コースタイム] BC(04:10)-源次郎尾根取付(05:20)-2500m地点(07:30)-2峰懸垂(10:00)-剱岳(10:50)-三ノ窓(13:40)-雪渓通過(15:00)-小窓(16:00)-池ノ平小屋(18:00)

北方稜線 池の平

8月14日 曇後雨
のんびり起きてゆっくり出発。剱に通って40年、今年還暦で100リットルザックを背負い、今でも30kgを担いで剱岳周辺を夏スキーで滑っている、そんな人も居た(今年は雪の状態が悪いのでスキーだけ宅急便で送り返したそうな)。仙人池周辺ではブルーベリーの実をせっせと食い、雨の降り出す尾根道を下っていたらCLがスリップ捻挫。それでも二股からの上り返しは早かった。尚、長次郎雪渓が出合いで途切れており、これまた初めて見る異様な風景だった。
[コースタイム] BC(09:00)-仙人池(10:00)-二股(12:00)-剱沢(15:30)

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