大峰山脈縦走

日時: 2012年6月2日〜3日
メンバー: 吉田Y、小島、川辺

16年振りに弥山〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳の大峰山脈主部を再訪した。
前回は吉野から十津川に抜けたが、この度は行者還トンネル西口からの往復である。登山口から5分ほど登ったところにある小橋の下の沢で給水、急な登り40分ほどで稜線の奥駈道に出合う。弥山の手前まではカエデなどの広葉樹が多い明るい樹林帯で、標高1700mあたりからはもみの木のような針葉樹が多い樹林帯になる。八経ヶ岳(日本百名山で近畿最高峰)までは登山者も多い様で道も良く楽々登頂となる。ここまでなら日帰りの山だ。


ここから先の釈迦ヶ岳までの稜線は、前に来たときには巨木と苔に覆われた踏跡まばらで神聖さを感じるほどの美しさだったので、また感動できると期待して進む。あれ?おかしい?・・・膨大な量の根こそぎの倒木が散乱して笹原になった尾根が続き、何時間か歩いて美しい山林は既に大半が失われてしまったのだと気付く。酸性雨の影響とかもあるのだろうけど、こんなに標高の高い稜線が巨木と苔に覆われていたのが奇跡的だったのだと思う。以前の面影が残っているところもあるし、灌木混じりの笹原になっている今の姿も自然できれいだけれど非常に残念だった。登山道の方も何か違う気がする。あやふやな記憶だが、前は岩場を踏んで何度かピークに立ったはずだが、この度は八経ヶ岳から釈迦ヶ岳の間のピークは知らない間に全て巻いてしまっていた。それでも釈迦ヶ岳まで来るとへとへとで、私は写真も撮らずじまいだった。
10分ほど休んで、今晩泊る楊枝の宿避難小屋に向けて引き返す。稜線上に鳥ヶ水という水場があり、岩場を垂れている水をカップですくった割とはっきりした記憶があったのだが、この度は地面に挿した管から水がちょろちょろ出ていた??? 岩場、岩場と思っていたので行きには気付かず、帰りに見つける。記憶との違いがちょっとショックで時間をかけて汲んだペットボトルの水を一気に飲んでしまい、同行の二人にあきれられてしまう。ここでは40分費やし8lもの水を汲んだ。楊枝の宿の新しい避難小屋は今晩貸切りでゆったり泊れた。
翌朝は雨。雨の山も良いものだなあと思いつつ下山した。


コースタイム
6月2日
前夜発、行者還トンネル西口で仮眠 トンネル西口5:00 → 奥駈道出合(主稜線)5:50→ 弁天の森6:21→弥山7:35→八経ヶ岳8:05→舟ノ垰10:20→楊子ノ宿小屋10:54→釈迦ヶ岳13:36→楊子ノ宿小屋16:45

6月3日
楊子ノ宿小屋6:15→八経ヶ岳8:43→弥山9:05→奥駈道出合10:46着→トンネル西口11:36

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