冬山合宿 西穂高岳 北西尾根

日時: 2011年12月30日〜2012年1月2日
メンバー: 吉田K、吉田Y、岩田、佐土原、深谷、小島、田口(OB)

12月30日(金)
6:30 新穂高温泉登山指導センター前より、北西尾根の取り付きに向かって出発。若干の降雪があるが、問題なし。ロープウェイ乗り場を通り過ぎて、林道の中を歩いていく。トレースはばっちりと残っており、ラッセルは不要。
8:15 穂高平小屋。営業小屋であり、暖房の煙があがっていた。
9:07 取り付き地点(1435m)に到着。ここからは、トレースがない。わかんを装着し、樹林帯に入って行く。雪は膝下程度であり、そう深くはないが傾斜はそれなりにあり。


樹林帯を登る

10:47 1600m地点に到着。休憩を挟む。道中、雪が少なく、熊笹の露出している部分がたくさんあり、登りにくい。熊笹や木を掴んで、標高を稼ぐ。
12:25 1785m地点に到着。休憩を挟む。1時間半で185mの標高を稼いだことになる。
14:20 1990m地点に到着。熊笹等が障害となり、なかなか標高を稼げない。吉田Kさん、吉田Yさんが驚異的なラッセル能力で進むが苦戦する。
14:50 2030m地点に到着。2万5千分の1の地図では、平らになっている地点。次の平らになっている地点まで登るのは、時間的に足らないことから、この場所にて幕営することを決定。テントサイト作りを行う。全員でスコップで
整地作業を行い、エクスペディションとエアライズ3を張る。水作り等を行い、食事の準備を行う。晩飯はニンニクとハム入りスープパスタをおいしく頂く。食後、エクスペディションテントでは燗酒を飲む。体が温まり、1日の労を労えた。

12月31日(土)
4:00 起床。天気は晴れ。残念ながら樹林帯の中の為、景色はあまり見られない。朝食は昨日戻しておいたアルファー米を雑炊にして食す。体が温まり、うまい。


出発準備

6:27 テントを撤収し、わかんを装着し、出発する。
7:57 2190m地点に到着。昨日同様、熊笹などが邪魔になり、歩きづらい。
10:00 2385m地点に到着。田口さんが空荷でラッセルを行い、標高を稼ぐ。


森林限界に近づく

11:18 2510m地点に到着。森林限界に近づいてきているせいか、木の高さが低くなってくる。


雪稜を登る

13:00 2630m地点に到着。森林限界に到着。わかんをはずし、アイゼンに履き替える。笠ヶ岳を背後に雪稜をキックステップで登っていく。涸沢岳や奥穂高岳がきれいに見えている。蛍雪山岳同志会の方が、ジャンクションピーク付近で手を振っていただいているのが見える。


稜線を進む

15:00 2735mのジャンクションピークに到着。蛍雪山岳同志会の方と合流し挨拶を行う。幕営最適箇所を探し、少し下がった鞍部が最適であると判断。テントサイト作りを行う。雪庇の張り出しがないとの判断のことから、テントサイトを拡張する。ブロックの積み上げもでき、快適なサイトを作成することができた。


テント設営

周囲の景色は良好。西穂の頂上やジャンダルム、奥穂が綺麗。加えて、雲海も綺麗であった。岩田さんが眺望が良い、トイレを作成してくれた。食事の準備のために水作りを行う。昨日と異なり、雪が綺麗なことから、ゴミが混ざらない、綺麗な水が完成。晩飯はチャンポン風ラーメン。年越しラーメンを皆で食べてくつろぐ。
20:30 就寝。

1月1日(日)
5:00 起床。昨日と打って変わって、天候は雪。残念ながら山頂は見えない。朝食は赤味噌の雑煮。
7:15 テントを撤収し、アイゼンを装着して出発。時折、岩稜地帯があり、慎重に進む。山頂直下では、フィックスロープが張られており、時折掴みながら登る。
9:05 山頂に到着。雪が降っており、景色は見えない。関東勢が、少し遅れて到着。標識の前で記念撮影を行い、早々に下山を行う。


西穂高岳山頂

10:45 西穂独標に到着。夏道通しに鎖が出ており、鎖を使って、慎重に降りる。下山中に雷鳥のつがいを発見する。冬毛で真っ白。人間を見て、飛んで逃げたが、風で押し戻され、スタート地点より後退していた。
11:24 丸山(2452m)に到着。
11:50 西穂山荘に到着。アイゼンをはずし、山荘の前の巨大雪だるまやコタツの前で記念撮影。


西穂山荘前で戯れる

13:00 関東勢と共に一般登山道を用いてロープウェイ乗り場に移動。時折、シリセードを用いて下山。
13:45 ロープウェイ乗り場に到着。ロープウェイを用いて下山。

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