大山北壁
日時: 2007年2月10日〜2月11日
メンバー: (L)新谷、藤本、吉田


2月10日 曇り時々アラレか雪
この日は暗いうちに元谷小屋に着いたがガスが出ていて視界が全然きかない。小屋の近くまで来ているのだがその小屋が全く見えない。とりあえずテントを張って様子を見る。今日は登れないなと言っているうちに明るくなったので、弥山尾根尾根取りつきまでワカンで行くがガスでどこが取りつきなのか全く分からない状態。途中に大きなデブリがありこの規模の雪崩で人は死ぬとの事を聞いてビビリった。デブリの上に取り付きがあり、たぶん弥山尾根西稜だろうという事でテントまで戻って敗退した。元谷小屋周辺ではテント村ができていてテントの周りに雪ブロックを積んだり救助訓練をしていたりでにぎやかだった。我々は暇なんで雪ブロックを積んで立派な?屋根無しイグルー型トイレを作ってこの日は終了。

[コースタイム]
大山駐車場05:30発 大神山神社05:55着06:10発 元谷小屋09:50発 弥山尾根取りつき11:25着11:40発 元谷小屋12:05着

2月11日 曇り時々アラレか雪
朝起きた時に周りの様子を見るがまだ暗いので暗くて周りが見えないのか、ガスで見えないのか分からず不安になる。明るくなるまで待つとガスっているものの昨日よりはマシで、しかも時間が経つにつれガスが薄くなっているので出発する。しばらく歩くと取りつきが見えた。ここで分かったのだが昨日行った弥山尾根取りつきは東稜でした。右手に別山バットレス(中央稜)、中央に弥山尾根西稜、左手に弥山尾根東稜が見える。我々の目指す弥山尾根西稜取りつきは先週行った別山バットレスの直ぐ隣りだった。
尾根に取りつきてから直ぐにアイゼンに履き替えてザイルを出す。コンテでスピードの早いパーティーもあるが我々はスタカットで登るので遅い。横を抜かしていくパーティーに先週会ったオバちゃんがいた。どうやら山男ならぬデキル山女?らしくドンドコ登っていく。右手には別山尾根が見えていて声が結構聞こえてくる。怒号が飛び交っているので結構苦労しているみたいだ。私も先週同じ所で苦労したからね。



この日の登攀は尾根の最初から最後まで雪稜でビレーは薮で取った。アイゼンとピッケルは良く効いたので怖い所は無かった。バイルは使わずダブルアックスはしなかった。コンテ2ピッチ入れて全部で8ピッチで山頂へ着いた。スタカット6ピッチは50メートルロープ一杯使ってのピッチだった。角度はきつくなく雪の状態も良かったので先週と比べて楽な登攀だった。
山頂で記念撮影しているとドンドン人が来る、3連休の大山は結構人がいた。

[コースタイム]
元谷小屋07:55発 弥山尾根西稜取りつき09:35 弥山山頂12:45 元谷小屋14:05着

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