GW合宿 東北山スキー遠征

GW合宿 東北山スキー遠征
望月 慎一郎

期間 2019年4月27日〜5月2日
(うち山行は4/28 月山、4/29 鳥海山)
メンバー L:村上隆、岩田修、谷岡、和田、望月
総走行距離 約2400キロ(ガソリン給油4回)

今年のGWは改元の節目で10連休となったので、合宿で普段なかなか行けない東北の山スキー聖地巡礼の旅を計画した。元々計画では月山(山形県)、鳥海山(山形と秋田の県境)、森吉山(秋田)、秋田駒(秋田)の4座を予定していた(但し岩田、和田は鳥海山までで途中離脱予定)。
結果的には後半天候が悪化したので後半の森吉山、秋田駒には登れなかったが、月山も鳥海山も好天の中で登頂でき、スキーも期待以上に楽しめた。後半の日程は中止したものの代わりに東北観光も楽しめたので、長距離移動は非常に大変だったが頑張って遠征して良かったと思う。

4/27(土)雨
元々前夜発の予定だったが悪天予報で急いで行く必要がなく、車2台に分かれ朝集合。桂川のPAで合流する。5人で車2台運転するため、各1時間程度でローテーションで運転交代しながら、北陸道をひたすら北へ向かう。寒波が降りてきていて結構寒く、途中から雨が降り出す。途中渋滞に巻き込まれたり等で予定より遅くなったが.途中買い出しなど終えてどうにか22時頃、初日泊まろうと予定していた月山の道の駅へ到着。雨は降り続いていたが、幸い道の駅が24時間屋内開放してたのでシュラフを持ち込み快適にビバーク。

4/28(日)快晴
月山スキー場から月山往復
9:00 月山スキー場着
10:00 行動開始(リフトトップ)
11:50 月山ピーク
12:45 リストトップ
13:45 車に戻る(行動終了)
月山はスキー場リフトトップからのアプローチ。駐車場からリフト乗り場まで多少歩くのでシールを付けたが、これが後で裏目に出る。(某氏がリフトから降りるときにスキーが滑らず転倒。リフトが止まる。係員からはリフトに乗る時はシールを外すのがマナーとまで言われた…)
…気を取り直しリフトトップから月山を目指す。見渡す限り真っ白な大斜面。トラバース気味に登って行き、月山本体に取り付く。好天かつ月山まではコースタイム2時間程度ということもあり、山スキー、ボード、歩きの登山者も含めかなりの人数山に向かっている。好天とはいえ完全に雪山なのに軽登山靴にスノーシューのパーティもいてちょっとビックリしたが、地元の人の感覚ではハイキング程度かもしれない。月山本体の登りはアイスバーン化した急斜面もあり多少手こずったが、スキーを外すことなくクトー付けてなんとか乗り切り、山頂へ。リフトトップから約2時間で到着。360度の大展望を楽しんだ後シールを外して滑降に入る。上部はハイマツ帯に岩も所々出ており滑りづらいが、すぐに真っ白な大斜面に出る。前日の降雪のおかげで気持ち良いパウダーを、スキー場リフトトップまでほぼ一気に滑っていった(自分は滑り過ぎて多少登り返したが)。
まだ時間もあるため、リフトトップからTバー(ワイヤーで斜面を引っ張りあげてくれる、一回200円)で姥ヶ岳のピーク手前まで登り、ゲレンデトップからもう1本滑りそのまま車へ戻った。
下山後は温泉を経て、次の目的地の鳥海山の麓(北側)まで移動し、にかほ市の「奈曽川河川公園キャンプ場(無料でテント張れる)」に泊まる。何の事前情報もなく見つけたテン場だったが、広々とした雰囲気の良い公園でちょうど桜が満開だった。海鮮鍋で宴会して寝る。

4/29(月) 快晴
鳥海山(猿倉口から七高山往復)
8:50 駐車場着
9:30 行動開始
13:50 鳥海山(七高山)ピーク
14:00 滑走開始
15:00 駐車場着
朝、祓川ヒュッテを目指すがトラブルがあり到着が遅れる。
距離はキャンプ場から車で30分程度なのだが、途中の道路がまだ開通してなくて、約2時間かけて鳥海山の山麓を大回りし、北東の矢島から祓川へ。しかしすでに祓川ヒュッテの駐車場は満車で車を置けず、一キロほど離れた猿倉口の駐車場に車を停めて準備する。すでに9時を過ぎていて、この時間から標高差1200mある山頂まで行けるか若干不安もあったが、急いで準備して9:30行動開始。
前半は傾斜も緩く良いペースで登っていく。途中、国立公園のスタッフがスノーモービルで斜面を上がり、ルート上に点々と打たれたポールを点検していた。スノーモービルの軌跡に沿って上がっていく。ポールは七ツ釜避難小屋手前まで続いていたが、ここは標高1550mでまだ先は長い。この辺からだんだん傾斜が強くなってくるが、天気は微風快晴で暑いくらいであり、快調に高度を上げていく。長い長い登りだったが、最後は急斜面をクトーを付けて登りきり、14時前に七高山ピークに到着。約3時間半で登頂した。
山頂から滑り始めるが、最初少し傾斜が急で慎重にいくもののすぐに滑りやすい斜面に変わり、雪も気持ち良いザラメでスキーが走る走る。標高差1200mあったが、あっという間に滑り降りて下山。最後は登ってきたルートから少し外れてしまったが問題なく修正して、登り返しなく登山口に帰って来れた。終日天気が持ってくれて非常に快適だった。

下山後、計画では次の目的地の森吉山、秋田駒ヶ岳を目指して北上する予定だったが、翌日以降、2日間は天気が崩れる予報のため、先の計画は中止し、もう1日、岩手花巻〜宮城気仙沼まで観光してから、2日かけて大阪に帰ってきた。震災で大きな被害を受けた沿岸部の復興はまだまだ途上で、やはり実際見ないとわからないことは多い。今回、途中からは観光旅行になってしまったとはいえ5泊6日で実際山に入れたのは2日だけだと思うとちょっと効率良くないが、往復2400キロでは仕方がない。最初の2日間だけでも晴れてくれて良かった。












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