四国・赤石山系の沢登り

日  程:2018年9月15日
メンバー:堀内L、山田勇、神宅、望月(記)、平野(会外)

今年の9月は台風襲来、長雨と天候に恵まれず、敬老の日の三連休も、当初予定していた剱岳 剣尾根R4のアルパインクライミングが悪天で流れてしまい、仕方なしに天気が良さそうな堀内さん計画の四国の沢山行に乗っかる事にした。
もともとの計画は、初日に赤石山水系の足谷川ゴルジュ、翌日からは主谷(伊予富士谷)で1泊2日の沢中泊だった。足谷川のゴルジュは結構難しく、3年前に一度遡行した時もひたすら続く滝、釜、激流に、真夏にもかかわらず日没ギリギリまでかけてどうにかビバークせずに抜けたようなルートなので、増水したら途中ではまりそうと心配していたが、やはり前日までの雨により入渓点から増水で厳しく、最初の釜を持ったチョックストン滝で行き詰まり早々に敗退決定。遡行距離200m程度、一時間で降りてきたので、すぐに西種子川へ転戦した(車で一時間かからない程度ととても近い)。 こちらも水はドバドバで、最初の入渓点で多少迷った後はゴルジュ突破のため一か所懸垂下降したくらいで、遡行は問題なかった。ただし北面の沢のため、日が差さないとかなり薄暗く、陰気な沢という印象。また、暗いせいか下山道が結構分かりづらく少し迷ってしまった。そうはいっても、遡行3.5時間、下山1時間程度で16時には下山。早く降りてやる事もないので当然夜は呑んだくれるしかない。


西種子川 ゴルジュ突破の最後は懸垂下降

おかげで翌朝は二日酔いが激しく、かつ夜も雨に降られたのでやる気が全く出ない。予定していた主谷(一泊二日)は厳しそうということで、計画を変更して、近場で楽しめそうなところということで、東赤石山の南側にある日帰りの瀬場谷を遡行した。
この沢は事前にほとんど情報なかったが、行ってみると道路からすぐ入渓でき、スタートから滝が多く遡行が楽しい。1時間ほど遡行すると八間滝50mが大迫力で待ち構えているが、左岸少し戻ったところから容易に巻き上がり、滝上のゴルジュへ懸垂下降。その後も直登できる連瀑、ナメ滝が続き、渓相も美しく、下山も沢に並行して走る快適な登山道から楽に降りれる、など楽しめる要素がそろっており大当たりだった。四国の今まで行った沢の中では一番ではないかと感じた。

満足して下山し、疲れていたので新居浜にもう一泊して翌朝に帰阪。街中の居酒屋に行き、その店で飲む条件で交渉して、その店の駐車場にテントを張らせてもらったが、お陰で飲み過ぎて、気が付いたらお会計も跳ね上がってしまった。後から考えたらそれだけ出せばふつうにホテル泊まれたかもしれない。


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