明神縦走

日程: 2018年8月4日~5日
メンバー: 和田、野木(記)
行  程:4日 9時5分河童橋―5峰頂上13時半発―1峰縦走―17時前ビバーク地
5日 5時過ぎビバーク地―前穂高―岳沢―10時50分上高地

4日、河童橋出発、晴天。岳沢登山口から7番看板向かいの踏み跡を、南西尾根に入る。始めは、かなり道もあれており、倒木またぎながら急登を ひたすら登る。1時間ほどすると時折焼岳、奥穂高から西 穂高の稜線が見える。暑い、途中4人パーティをぬき、痩 せたフィックスロープのある岩尾根をのぼり進むと、視界 が開ける。霞、乗鞍、御嶽への景色が見える。見上げると 5峰の山頂。黙々登りピッケルのある山頂に到着。振り返る と、下の台地に、抜いた4人がくつろいでいる。明神東稜 への景色、瓢箪池からラクダのコル、これから縦走する主稜までの432峰の岩場がはっきり見える。ここで、ハーネスを着け縦走の準備を行う。4峰に向かい縦走開始。ルートファインディングが上手くいき、順調に進む。4峰山頂前で振り返ると、5峰下の台地にはすでに4つのテントが張られていた。私たちは、3峰は岳沢側をトラバースし2峰に向かう。2峰の懸垂支点も上手く発見。2pで懸垂を行う。雪がついていた11月とくらべると踏み跡も視界もはっきりしており、季節により山の難度がこんなに違うのかと強く感じた。途中、東稜のラクダのコル、奥又白でテントを張っている人たちが見える。私たちは、12のコルに懸垂で降りたのち1峰に登り返し、山頂を踏んだのち岳沢側を巻きながらビバーク地を探す。二人が横になるスペースが見つかり17時ツェルトを張る。暖かいので、寝るまでツェルトの外で夕日を見ながら夕食。ツェルトに入り、快適とは言えないので熟睡はできず24時にお茶をしたが、天の川、満天の星空、そして25時ごろから出てきた月、東西の下に見える町の夜景を楽しみながら一夜を過ごす。

5日、4時起床5時出発。夜中は風がきつかったが、日の出とともに風はおさまってくる。奥明神コルの懸垂 を想定しハーネスを着けて、前穂に向けて出発。念のため、奥明神とのコルは1p懸垂する。そして、ひたすら前穂にむけルートを上手にとりながら登り、一般道と合流して山頂へ。山頂からは槍ヶ岳まで最高の景色を楽しむ。途中、奥又白側、北尾根などを確認できた。ここからは一般ルートを下るのみ。途中、東稜のラクダのコルや、5峰台地でテントを張っていただろうか人たちが2峰 を懸垂したり、1峰山頂にいる姿を楽しみながら下山。11時前には上高地に到着した。週末山へ一緒に行くと連絡を取り合ったのが、出発の4日前。お互いに山の事をよく知っており、調べていたからこそ急な日程調整でも、充実し良い山行きができたと思います。普段から、どんな山に行きたいか、どうしたら行けるのかを知っていることは大切だと思いました。






明神4〜1峰


ビバーク地、左端が1峰


前穂高山頂


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