小川山 流星めぐり

日程: 2018年5月4日
メンバー: モッチー、T本

小川山2日目、天気も良さそうなのでマルチピッチという話になり(但しT本氏よりクラックNGの希望あり。こうなると小川山ではかなり選択肢が限られる)前夜テントの中でトポをパラパラ眺めていたら、西俣林道のかなり上部にあるゴジラ岩付近に「流星めぐり」というマルチルート(9ピッチ 5.10c)を発見。最高グレードは5.10cだが、全体のうち2ピッチだけで他は5.8〜5.9程度でボルトルートのみ、かつ、ハマっても下降路から途中敗退も可能、とかなり取り付きやすそうだ。エリアは小川山でも最奥で近くに行ったこともないが、半日あれば問題ないだろうと決定。朝7時頃から林道をのんびりと歩き取付きを目指す。

フェニックスの大岩を過ぎて10分程、シオサブ沢出合(上部のゴジラ岩への踏み跡とケルンあり)手前の林道脇に1ピッチ目を発見。なんというか小汚い岩で、ボルトも錆びたRCC主体と冴えないが、小休止してから不要な装備をデポし、T本さんリードで8:00スタート。奇数ピッチーT本、偶数ピッチーモッチーで登る。ロープはシングルロープを使用。 前半は、難しいのは2ピッチ目 5.10c(スタート直後に薄かぶりの核心あり。越えた後は快適なスラブ)くらいで後は簡単。むしろ1ピッチごとに岩が途切れ踏み跡をたどりながら次の岩を探す、を繰り返す若干冗長な展開。2〜3ピッチ間、4〜5ピッチ間は次の岩が全く見えずかなりの距離を歩く。もはやマルチピッチとは言い難いような気がする。 後半はマルチピッチぽくなるかと期待していたが、あまり状況は変わらず。5ピッチ目 (5.10c 今回の核心。厳しいスラブ)〜6ピッチ目は岩が繋がっていたが、6ピッチ目で岩塔の頂上に立った後、尾根づたいに再度樹林歩きとなり次の岩が見つからない。かなりわかりづらかったが、結局1ピッチ半程度ルンゼを降りてトラバースしたところから7ピッチ目。(おそらく6ピッチ目で上まで登り過ぎたようだ)

その後は、最終の9ピッチ目まで岩をつないでマルチピッチを登れた。8ピッチ目の出だしのスラブがワンポイント結構悪くてリードで落ちてしまったが、そこ以外は危なげなく登り終了。下降路は、岩塔てっぺんから踏み跡を辿って岩の裏側に回り込むとゴジラ岩とその上の火星人という岩の間に出る。そこからは踏み跡を辿り15分程で林道へ戻れた。

流星めぐり 5P


流星めぐり9P


 


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