光岳

日時:2015年5月3日~4日
メンバー: 藤井、飯窪、尾嶋、十川、北川、花田、楠瀬

5月3日
6:00出発。左又渡から易老渡登山口までは土砂崩れで通行止めのため車は入れず、ひたすら歩く。15分くらい歩いた所で『易老渡登山口まであと8㎞』の看板を目撃。本当なのか?トータル7㎞の予定だったのでゲンナリ…。テクテクテクテク歩き7:15老渡登山口到着。目印の赤い橋を渡りここから本番!登山道からの標高差1700mを1日で登れるのか不安を感じながら出発。さっそく急登、急登、急登、永遠に感じる登りが続く。十川さんが少し疲れてきたため荷持を分配し、ゆっくりペースで登る。面平を通過後は少し緩やかな登りになり適宜休憩をはさみながら黙々と登る。易老岳までは雪もなく順調に歩をすすめる。だが、今回の山行の本番はここから…。易老岳から積雪が本格的になり、登山道が分からなくなる。一度尾根筋を外れ急峻な下りを歩き、途中でまた稜線上に戻りトレース頼りに進む。標高がおかしい。トレースの人達も間違っていたようだ。頼みのGPSで現在地を確認しながら進む。三吉平手前で、他パーティと遭遇したがやはり迷っているようだ。こっちだ、あっちだと言いながらお互い進んでいく。そのうち他パーティと離れ、また7人で進んでいく。方角とGPSを頼りに進んでいくが、途中どうみても岩稜?と思われる場所あり。回り道をするか、この草付きの岩を登るか会議。それぞれの意思確認を終え、岩っぽい場所を登っていく。絶対に落ちないようにと忠告をうけ、草をにぎりしめ必死でくらいつく。かなりの傾斜、かなりしんどいぞ~!!無事全員登りきり、引き続き草や木々を分け分けしながら延々と歩き続ける。夕暮れが刻々を近づき途中ビバークが頭をよぎる。体力の限界、もうダメ~と思った矢先、藤井君が光小屋を発見! 助かった~、一安心。18:00光小屋に到着。夕焼けと富士山の景色を堪能し小屋に入る。到着後、藤井君、花田君、楠瀬で少し下った所にある水場へ水の確保へ向かう。ピッケルを持って行った方がいいと小屋にいた登山者に言われ、ピッケルのみ持参。しかしこの道が予想外になんとも急勾配。危ないので木の間を直下しようと、木までの雪渓部を3mほど横切っている途中、花田君が上から降ってきた。巻き添えをくらい2人で5mほど滑落、花田君が木につかまり停止、花田君の足に捕まり楠瀬も無事停止。恐怖でした。すぐそこだと思っていた水場は、かなりハードな場所にあり往復1時間かかりヘトヘトになり小屋に戻る。小屋では夕食準備バッチリですぐ宴会。わさび醤油のお肉が最高に美味しく、身体にしみ渡りました。尾嶋さんに感謝!いつも最高の食事をありがとうございます。夕食開始から15分くらいした時、他の登山客から静かにするようにお叱りを受け、コソコソヒソヒソとムーディーな宴会となりました。食事後、すぐ就寝。藤井君の様子がおかしい…息が苦しそうで咳が止まらない様子。ひどい寒気もあるようでガタガタ震えている。そういえば登っている最中も咳き込んでいた。ツェルトなど着こめるものを着こんでもらい、少し様子をみて…と思っているうちにいつの間にか意識が落ちた。放置でごめんなさい、夜中は大丈夫だったのかな。
[コースタイム] 6:00(左又渡)~7:15(易老渡登山口)~9:20(面平)~13:15(易老岳)~14:00(三吉平)~18:00(光小屋)

5月4日
5:00起床。朝食のラーメンをいただき7:00出発。7:30光岳の頂上着。展望も何もない所だったが、ひとしきりポーズを決め写真を撮る。7:45下山開始。下山途中で、昨日のパーティに遭遇。迷っていた所でテントを張りビバークしたとの事。下山も長く感じたものの順調にすすみ、14:45に登山口に到着。その後、車までまたテクテク歩き無事春合宿が終了しました。ハードな山行でした。
[コースタイム] 7:45(光小屋)~8:15頃(光岳)~14:45頃(易老渡登山口)

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